モグラ~ニャ
ゲームボーイ末期に輝いた独創的なパズルアクション『モグラ~ニャ』の魅力
概要
1996年7月21日、任天堂はゲームボーイ用アクションパズルゲーム『モグラ~ニャ』を発売しました 。本作が登場した1996年は、1989年のゲームボーイ発売から約7年が経過した時期にあたります 。同年2月には『ポケットモンスター 赤・緑』が発売されており、携帯ゲーム機市場が再び活性化する中で、任天堂情報開発本部(EAD)がパックスソフトニカとの共同開発によって市場に投入したオリジナルタイトルです。
ストーリー・登場キャラ
本作の物語は、地底に住むモグラの主人公「モグラ~ニャ」が、農夫の「じんべえ」によって連れ去られた妻と7匹の子供たちを救出するために冒険を繰り広げる内容となっています。
- モグラ~ニャ
プレイヤーが操作する主人公 。地上の移動に加え、地中を掘り進むアクションを駆使して進みます。
- じんべえ
本作の敵役となる農夫 。家族を連れ去り、「じんべえランド」の各ステージでモグラ~ニャを待ち受けます。
- 家族
救出対象となる妻と7匹の子供たち。各レベルの最後に待ち構えるボスキャラクターを撃破することで、家族を一人ずつ取り戻す構成となっています。
特徴
本作は、地上と地下の2層に分かれたフィールド構造を特徴としています 。プレイヤーはこれら2つの層を自由に行き来し、パズルを解きながら進んでいきます。
- 基本ルール
ステージ内に置かれた「黒いボール」を、出口となる「キャベツゲート」まで運ぶことで1画面がクリアとなります 。あるいは、特定の壁をすべて破壊することで進行が可能になる場面も存在します。
- 掘削アクション
地上でボタンを押すと地下へ潜り、地中を掘り進むことができます。地下を掘ることで地上の障害物を回避したり、逆に地下に穴を開けることで地上の敵を落とし穴に落としたりといった、層をまたいだ戦略が求められます。
- ギミックとアイテム
ステージには破壊可能な壁や特定の挙動を示すブロックが配置されており、これらをパズル的に解法に組み込みます。また、ハンマーなどのアイテムを使用することで進路を確保する要素も含まれています。
- 対戦機能
周辺機器の「ゲームボーイ専用通信ケーブル」を使用し、2台の本体と2本のソフトを接続することで、2名による対戦プレイが可能です。
エピソード
本作の開発は、プロデューサーに宮本茂氏を迎え、任天堂情報開発本部を中心に行われました。宮本氏は当時、NINTENDO64向けソフト『スーパーマリオ64』等の大規模開発に携わっていましたが、並行して本作のような携帯機向けパズルゲームの制作・監修も行っていました。
1996年という発売時期は、ゲームボーイのハードウェア性能が完全に把握されていた成熟期であり、限られたモノクロ画面の中で視認性の高いグラフィックと複雑なパズル要素を両立させています。本作は後に「Nintendo Switch Online」で配信されるなど、任天堂のパズルアクションの系譜に連なる一作として記録されています。